カメ

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【小説家になろう】で連載中の最果てのパラディンの面白さがたまらない

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最果てのパラディンよかった。

柳野かなたが書いているなろう作品です。

ハイファンタジーでいいよね。
適度に緩急があるのがうれしい。

諦めの速さに定評あるカメ太だから
諦めない主人公好きだなー。

なろうでよくある出だしで
転生もの。日本から異世界へ。
子供のころからニューゲーム、みたいな。

 元の主人公はひきころもりだそうで。
心が弱ーい主人公です。ほう!
一度人生失敗しちゃった大人が
もう一度人生をやり直そうと決意した感じですね。

こういう挫折して復活した人って
ものすごーくがんばるけど
元の弱い考え方は受け継いでいるので面白い

なかでもいいなー、と思ったのが
生きながら死にたくないっていう主人公の考え方。
うんうん、生前の人生を後悔している気持ちがわかる。
なにもせずにぼけーっとするのが最高だけど
ずーっとはあきるものね。

 前世はそういう生活をしていたからこそ、
この言葉に実感がこもってます。
異世界の人ともちゃんと交流しててえらいな、とほのぼのとした目線で見れました。

 主人公のウィル君かわいいし。
ちょーっと抜けてるキャラで
天然気味なような。
重大な事件に突っ込んでいってどんどん出世していく。

 面白い設定

育ての親がミイラと幽霊と骨っていうのが目を引きました。
なろうだと転生ものは多くて食傷気味。
ちょっとアクセントを加えないと読者に興味もたれませんから。

みんな埋もれずにキャラが立っていて
好きになれちゃいますね。
ウィルがなんでこんなところにいるのかという当然の疑問から始まって
ちょっとずつ謎が解けていきます。

ウィル君、ちょっと人生が過酷すぎやしませんかねえ、
転生したのには神様がかかわっているので
試練を感じます。

 柳野かなたの魅力

 なろうで高名な作者です。本業は不明。
趣味は読書、ゲーム。あと、エゴサーチ。
ツイッターで柳野かなた、最果てのパラディンいとつぶやいて感想を書くと
お返事が来るよ! カメ太は迷わずお気に入りに登録した。スクショも撮ろうかしら。

 柳野先生の話に戻ります。
作品を思いついたときは廃墟で暮らす少年。
今は男性キャラが女だったりと試行錯誤すること幾星霜。
そこから構想を膨らませていって最果てのパラディンになりました。
 最果てのパラディンの良さは泣ける作品だということ。

 人の弱さと強さを書いていてウィルが生きているかのよう。
これは先生の
20代という若さで英雄譚に造詣があるのが活きています。
影響を受けている作品のオマージュがある。
それでいてオリジナル性のあるストーリーに作れているのが魅力。

 作品を作る熱意が魅力を産んでいる。
何通りかキャラクターを作って最果てのパラディンの骨組みを作る。
そのあと、一話一話友人たちに先読みさせて内容をよくしていた。
 誤字脱字のチェックだけでなく、セリフについて第三者から
意見を聞けるのはすばらしい。
 そんな作家先生、性別不詳です。
男だろーと僕は思うんですが
女性説もあるとのこと
ツイッターで触れていたんですが
あった人のみが知っている・・・・・・
とぼかすんだもんなぁー
サイン会でも開いてくれれば一発で分かるので
みんなで応援しよう!

 キャラクターの魅力

ウィル
 人として弱い。だからこそ好き
読者の写し鏡みたい。自分にも弱いところがある
で、強敵にぶつかっていくウィルに憧れる。
 
レイストフ
 つらぬきの。リアルタイムに感想を追いかけていたカメ太からすると感慨深い。
無口な人で一直線。その卓越した技術がかっこいい。
 もう奥さんがいるとかうらやましすぎる。

灯火の神グレイスフィール
 かわいい。お持ち帰りしたい。レイストフ以上の無口っぷり。
ウィルの頬をつねった。かすかに笑った。などなど魅力がある。
常にウィルのそばにいるのだろうか? うらやまけしからん。
 あまりしゃべらないキャラクターだからこそ、
亡くなった魂たちへ呼びかける時の声に聞き入りたい。
なぜアニメ化してないんだ! 

ヴァルキアカ
 竜。神代から生きていた伝説の存在。
傷をいやしていたところでウィルと出会う。
闘うのが好きな竜で信念をつらぬく。竜とはなにかを自分なりにもっているから
ウィルとぶつかった。

 ・不死神スタグネイト
 最初にウィルと戦った敵。魂の強さがわかるスタグネイトはウィルを脆弱だと評価。
前世のことを知っている読者からすると納得する。ヒッキーの弱さをもちながら自分に立ち向かってくるわけだからウィルに好感を抱く。うん、いいぞ! 勝てる相手に飛び込むんじゃなくて負ける相手にとびこむのにどれだけ勇気がいることか。スタグネイトはよく理解している。

ルナーリア
怪しさ満点の女性
ウィルのことをお人よしの愚か者だと勘違い。実際はドを越した
お人よしなんだと気づきます
女性の従業員たちの病気治療で無力感をウィルに与えようとしたのに
平然と正面突破されててた
ウソをつくわけにいかないウィルの言葉に呆れて
ぐいぐいと引き寄せられてる感じ。
最近なんてウィルを悪魔の集団の中に誘い込んだというのに
気丈にふるまって自分のことを見捨てるように促したりと
ぐっとくる一面を感じました。
やっと、やっとウィルに春が来るよ。
ガスに報告に行けるね。

 キャラクターの魅力について語ると思うのは
敵キャラ、味方キャラ両方に魅力があること。敵キャラクターに魅力がある。
スタグネイト、ヴァルキアカがともに。どちらも信念があってぶつかり合う。妥協しないのがいい。

 ストーリーの魅力

 だらだらせずに進むこと。切るべきところを切り、足すべきところを足す。
発想として執筆したら友達が読んでくれるというのが大きそう。このキャラこんなこといわない! とかいうのを直してる。
 作中をよんでいると思いがけないところで秘密が明らかになって
ウィルの幼少期を読み返したくなる。ヴァラキアカ戦のときに幼少期を読み返したのはカメ太だけでないだろう?まだどこかに秘密が隠れていそうなのがおもしろい。

 いったい何がそんなに魅力的なのか?
飽きない展開! と、答えられる。
はじめから強い敵キャラと戦い、続いての敵キャラも強い。その裏にもまだ敵キャラが控えている。ハイ・キングのことだ。ブラッドが悔しそうに届かなかったんだと言っていたのがわすれられない。絶対勝てよ、ウィル。師匠が負けた相手に勝つという王道展開。カメ太は大好きです。

もう少し詳しく感想書いていきます。

一章死者の街の少年
導入部分。ここを読んで惹かれる方が多いのでは?
よくある異世界転生ものながら骸骨やミイラといった怪物に育てられます。言語がわからない中に不思議な優しさを感じられる。どんな事情があるの?なぜ彼らはウィルに優しくするのか?読者の心を引き込んでいきます。

穏やかな日々が続きます。幽霊のガスがちょっと厳しすぎるんじゃあというのが伏線ですね。周りに人里がないことでウィルが疑念を感じつつ生きてました。がんばって修練を重ねていたのにガスがおかしなことを言ってきます。彼にも事情があるはず、理解した時はなんともやるせない思いがするものでした。

スタグネイトに手も足も出ないウィルにハラハラしましたね。もうこのままだめか><って思ったところで神様の介入。なんとか場をしのいで危機一髪。ぎりぎりの勝負をしかけていてハラハラします。育ててくれたマリアとブラッドと別れる。後悔しない生き方が2人はできたんですね。ウィルのお手本みたい。

 

2章獣の森の射手
エルフとの出会いが興奮するポイントでした。半分エルフで人間との混血。将来出番あるのかな、父親。村を襲ったキマイラ退治です。倒していく過程で商人、冒険者仲間。得難い友達をたくさん作っていきます。主人公が流通、裁判権など掌握していって領主になる流れは笑ったなあ。

 

3章鉄錆の山の王 
いきなり展開がすっ飛ばされて驚きました。
だらだらやってもしょうがないから?
書き下ろしの小説だとこの時期のことを詳しく書くんですって。
短編集だから短いですけどね。
気になる方は買ってみるといいでしょう。
山に竜がいることが明らかになって退治するまで。
レイスストフに聞いたことや、ドワーフの子にいったこと。
自分は倒せる相手だけに立ち向かっている。主人公にとって勝てない竜。
神様でさえ今は相手にせず、力を蓄える時期だといってきます。
神話の時代から生きてるわけですし無理ですよねえ。
案の定ウィルの弱いところが出てきてこもってしまいました。
ここから再び立ち直るのがすごいところ。いい仲間に恵まれたよなあ。主人公がかっこいいです。読み返すならここを何度も見返しちゃう。竜の倒し方も素敵でした。

第4章栄華の都
人が多い都。田舎で育ってたら目が回るんだろうなあ。
初めて新宿行ったときとか人に酔い過ぎて気持ち悪かったもの。
主人公は日本で生きてた経験から慣れてるご様子。
それでも政争に巻き込まれて不便そう。

ようやくヒロインが登場する流れで感想蘭が沸き立ってました。
都に救う悪魔を倒すときに協力してくれて、よかったあ。
悪い女に騙されるのかと思ってましたから。
ウィルは真しかつぶやかないのでドキドキしちゃったのか。
それでも裏切らなければならない。主人公は事情を察しつつ見事に逃げ切りました。
ここまでで更新はいったん中止。

第5章たそがれの国の女神
5か月あけて待ちに待った連載が始まります。
スタグネイトからの依頼で協力することになりました。
現世だけでないんだ。どこへでも行っちゃうんですね。

 こういったことが受けてオーバーラップ文庫から書籍化!
しかも2つ刊行されています。

書評

・最果てのパラディン

流れはスタグネイトの木霊を倒すところまで書かれています。書籍と一緒の展開で変更点は特になかったですね!プロの校正がはいるから文章読みやすいと思いました。

絵が入ると印象が変わりますね。印象を大事にするような絵柄でパラディンの雰囲気にあってました。気になる、ミイラのマリーは思ったより怖くない! つるつるしてそうでした。

終章でマリーとブラッドのエピソードが加わっていました。二人が死地に向かうまでの駆け引きと結婚の妄想がはいっています。結婚のほんわか妄想が今のウィルとピッタリでした。
後は、柳野かなたさんが小説家になるまでの経緯が乗っていてそこが楽しい。暇な時間を持て余しているときに小説家になる努力をしている友人がいて、「ああ、気を使っておもしろいとかいわないとなんだな」と辟易してたところ、面白くて自分も書いてみるかと決意したんだって!

他人のレビュー

 

・アルカディア・ガーデンのあらすじ

這い寄る闇と勇者の戦いで勇者が勝利。人々は空中に島を浮かせて生活をしています。島はほかにもいくつか浮かんでいて這い寄る闇の眷属が跋扈している島があります。主人公は冒険者としてそうした島を探検したり、人間の生活している島で依頼を受けています。なんでも預言書が「ここで大変なことがあるよー」というのを知らせてくるので解読して行動していくんだとか。

1章
主人公のグレイが相棒のスリヤと人狼を退治すると黒い欠片を埋め込んだ人狼が出現します。格上の相手に辛くも勝利を収めて、黒い欠片について上層部に報告。主人公の幼馴染からグレイの出世を打診されていました
2章
グレイは今のままの生活を望み、街の依頼を受けます。ペットの創作依頼を引き受けるうちに異常を察知。黒い欠片の反応が出ていて怪しみます。
3章
島の内部に蟻のモンスター、召喚した邪教徒がいました。浮遊している重要機器をこわして島を墜落させるつもりでした。預言書は、島の各地で問題を起こすと「難解な言葉で書かれていて解読に時間がかかる」ので対処が遅れました。偶然居合わせた主人公たちは重要機器をぶっこわして女王蟻と邪教徒を退治。幼馴染から告白をされたグレイは、鈍感系主人公のためにきづかず。
4章
先ほどのぽっと出てきてパッと消えた邪教徒の仲間の女性にグレイとスリヤが倒されます。黒い欠片をうめこまれた人狼相手にグレイは瀕死。人狼の黒い欠片を奪い取り、理性を失いかけて暴走。幼馴染と戦ってグレイは正気を取り戻します。スリヤは邪教徒の女性はスリヤを連れ去ったあとで黒い欠片を埋め込まれてしまいました。預言書によるとスリヤと幼馴染が闘うと幼馴染が亡くなるとでていたんだとか。引き留めるグレイはほったらかして、スレイと戦闘。危ないところでグレイに助けられます。グレイはスリヤの黒い欠片を飲み込んで気を失いました。

終章
黒い欠片を埋め込んだままの主人公はいつか暴走するかもしれない危険をはらんでいるものの、経過観察。何か成し遂げられるかな? と自問したところで終了

 

・感想
格上の相手と戦くのが柳野かなたさんらしさが出ていてよかったです。預言書とかいう自分の運命を決定づけられながらあらがう幼馴染かっこいい。幼馴染がグレイに助けられてよかったなーと思います。
ちゃんと青春してますね!最初にスリヤが襲われるときは「触手プレイ!」、こういうのかなたさんは好きなのか。と感心しながら見ていたんです。最果てのパラディンだと全然女の子がでなかったから、今回たくさん出てきて驚きました。

説明をちょこちょこいれてあって、それが魅力的でした。なんというか、いくらでも話を盛り込めそうな感じが出ています。作品内でほかの作品の活躍がちらっとでてくるので他のもきになりました!

祝!コミカライズ

奥橋睦先生が最果てのパラディンを漫画にしてくれました。
かわいらしい少年のウィルと後ろにたたずむ女神様。
スタグネイトはどんな姿でがいてくれるのか気になるところ。
奥村さんは正解するカドや灰と幻想のグリムガルも担当してました。
どちらもアニメになってる作品。

期待して、いいんですよね!

 

 柳野かなたさんみたいに小説家になろうから作家が出てきてくれてうれしい。
 なろう作品は投稿数が多くて
素敵な作品がほかにもあります

 参考リンク

 

kame905.hatenablog.com